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みらいのあしあと ASHIATO

2016.06.22 芸術療法の取り入れ

指導員、そして心理士の天野です。
大学時代から心理療法を継続的に勉強してきた中で、6月よりプログラムとして芸術療法(アーツセラピー)の実施をすることになりました。

主な心理療法として、コラージュ療法を実施しています。
様々なジャンルの雑誌を用意し、自分で選んだ色画用紙に、雑誌の中から「興味のわいたもの」を切りはりしていく、というもので、心理療法の中で副作用のない心理投影法と言われています。

作成したコラージュは、子どもたち本人が「持って帰りたい」というときは持って帰っていただいていますが、その前に写真を撮り、日付を記入して個人ごとに個人情報として大切に集めています。作成したコラージュから、子どもたちの心理を日々の観察と合わせながら分析していくことはもちろんのこと、子どもたち自身の楽しそうで生き生きした姿に手応えを感じています。

発達障害とされた子どもたちを見ていると、情報を入れるインプットの部分では大人と大差ない、むしろ大人よりも深く感じとっているように感じるところがありますが、情報を出す、アウトプットする、自己表現をする場面に関しては、言語では難しそうな場面が多々感じられていました。そんな中で、コラージュ療法では、自分の自由な範囲での自己表現ということで、こだわりの強い子はひたすらにこだわることができ、言語や過剰な体現以外での比較的無害な自己表現ができるため、そしてそれがどんな作品であってもスタッフに「褒められる」という正の強化で、生き生きと楽しそうに熱中する子どもたちも沢山いました。

今後も様子を観察しながら、発達障害児へのコラージュ療法実践、またコラージュにとどまらず、芸術療法のという広い視野で、心理士の先輩である方からのフィードバックを貰いながら、プログラムに取り入れていこうと思います。


施設概要 OVERVIEW

福祉ルームみらい 原

住所: 〒 814-0165 福岡市早良区次郎丸1丁目27-24

TEL: 092-836-5690 (10:00〜19:00)

ご利用可能日:月~土(日曜・祝日・年末年始)

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